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待機児童数全国ワースト3にもあがったことのある練馬区。保育園にはなかなか入れないと聞くけれど実際のところどうなのでしょう。「焦って復帰して子どもとの時間を取れなかったことを後悔するのでは?」「入園できなかったら仕事を辞めることになるのでは?」そんな不安を抱えながらの保活に少しでも光がさすことを願って、保活中ママ、在園児ママの座談会を実施しました。

テーマ1:保育園に入るにはどうしたらいいのか

最終更新日:2015年9月15日

【参加者プロフィール】
〈保活中ママ〉
Iさん:石神井エリア 3ヶ月
Tさん:大泉エリア 5ヶ月
Hさん:練馬エリア 11ヶ月(認証保育所)

〈在園児ママ〉
Nさん:大泉エリア 5歳(区立認可→私立認可)、2歳(保育ママ)
Kさん:石神井エリア 4歳(無認可→区立認可[委託])、1歳(区立認可[委託])
Mさん:大泉エリア 4歳(区立認可→私立認可)
Cさん:大泉エリア 4歳(区立認可)、2歳(保育室→区立認可)

■保活はいつから始めればいい?

情報班:保活に悩む人たちのために有益な情報を提供したいとの思いで保活中ママ、在園児ママに集まっていただきました。まず保活中のママたちがどんな状況なのか伺います。
Iさん:私の職場は1歳6ヶ月まで育児休暇が取れるので、楽観視していたところママ友から「0歳でないと難しい。真面目にやらないと大変なことになるよ!」と忠告されました。練馬で長めの育休は無理なのか知りたくてきました。
Tさん:区の募集用の資料をプリントしたところです。他の市で保育士をしているのですが、練馬区の保活の現状については知らないので参加しました。ゆっくり子どもをみたいので、2歳児クラスからの少人数園希望ですが、定員が少ないので1歳児クラスから申し込んだ方がいいのかなとも考えています。
Hさん:0才の4月と1才の4月のどちらで預けて復帰するかを悩んで、妊娠中に区役所の保育課で情報収集しました。0才で認可外に預けて職場復帰し、1才4月から認可保育園に入れる方向で今は認証保育所に預けているところです。


情報班:復帰の時期をいつにするかって、親にも子にも大きな問題ですよね。実際、認可在園児のママたちはどんな保活をされていたのですか?
Nさん:妊娠5ヶ月の頃から保活を始めました。認証保育所を4箇所見学しましたがいっぱいだったので見送り、9月に出産して翌年の4月に認可保育園に入れました。すんなり入れたのは2才児クラスまでしかない園だったからだと思います。
Kさん:保活はあまりせずに1年間育休をとって、子どもが1歳になる時にお散歩がてら発見した近所の無認可園に入れて年度の途中で職場復帰しました。保育料が高かったので翌年の4月の認可園に申し込み、調整指数*が2点加算されて第1希望に入園できました。
Mさん:産休中に始めました。10月に始めたので認証保育所には多いところで100人を超えるキャンセル待ちがあって驚きました。でも2月の認可の結果発表後には、ほとんどキャンセルになるようでその認証保育所から入園確認の電話がありました。私も認可の入園が決まったのでお断りしましたが、この時期の動きはすごいですね。
Cさん:子どもが3月生まれ、しかも調布から練馬へ翌3月に引っ越す予定だったので、4月の1歳児クラス入園に向けて夏から認可保育園だけを見学しました。入園希望月に育休を延長している状態だったので調整指数を加算し81点ありましたが、10園すべて落ちました。あわてて認証保育所に申し込み入園式に出た所で、認可の二次募集で第9希望の園に決まりました。
情報班:出産の時期によっても保活の開始時期は変わりますよね。0歳児から入園しないとほとんど入れない園もあるし、1歳からしか定員を設けていないところもあります。迷いますが、いずれにせよ認可保育園の0、1歳は両親フルタイムで保育指数満点の80点は最低限必要なようです。
Iさん:お話を伺っていると皆さんかなり苦労されているようですが、練馬区で長めの育休をとって子供とゆっくり過ごすのはやっぱり難しいのでしょうか?
Cさん:認可への入園が厳しいのは事実ですが、必ずしもすべての家庭が認可を目指さなくてもいいように思います。家庭ごとの生活スタイルにあった選択肢が実はあるので、夫婦とお子さんに合った保育環境を探すことはできると思いますよ。

* 調整指数:親の勤務時間などにより決まる保育指数とは別に、家族や子どもの状況に応じて加減される指数(育児休業延長中はプラス1点、認可外に預けて職場復帰中はプラス2点など)。練馬区では保育指数と調整指数を合算して入園順位を判断しています。

 

■生活スタイルにあった園を考える

情報班:保育施設全体で捉えると練馬区にはどのような選択肢があるか見ていきましょう。0〜5歳までずっと預けられるのが認可保育園です。0〜2歳までは認証保育所、小規模保育、保育ママ(家庭的保育)、事業所内保育、無認可の託児所などがあります。また、3〜5歳は認定こども園*、幼稚園の延長保育があります。今年4月から子ども・子育て支援新制度が施行されて小規模保育、保育ママ、事業所内保育については認可施設となり、区が利用調整することになりました。保育料も認可保育園と同じです。3歳以降の保育先も連携保育施設を設けることになっているので、制度下の施設では保護者の負担はかなり減ることになります。
認可保育園以外の施設に関する情報はなかなか手に入りませんが、利用されていた方いかがですか?
Cさん:下の子は育休を早めに切り上げて6ヶ月から保育ママ3人+補助保育者の施設、新制度でいうところの小規模保育に預けていました。1人の保育ママあたり3人という定員だから目が行き届いていましたし、認可保育園とほぼ同じ体裁の連絡帳もありました。マンションの1室で家庭的な雰囲気で過ごすので、小さいうちはこういう施設もいいなと感じました。
Nさん:私も下の子が今、保育ママにお世話になっています。パートタイム勤務に変えたので認可保育園はすべて落ちましたが、保育ママは空いていましたよ。
Kさん:無認可の園でしたが保育士も多いし、安心感があったので預けていました。見学して安心できればありなのでは。年度途中からも入園できるのでありがたいですよね。
Cさん:認証保育所を見学した時に「申し込み順なので週に何日勤務でもいいです」というところがありました。子どもとの時間を長くとりつつ週に2、3回働くなどの選択肢もあるということですね。逆に帰りが遅くなる方は認可の延長保育では間に合わず、より遅くまで預けられる認証保育所に預けているとも聞きます。家庭の状況や考え方にあわせて考えるべきですね。
Hさん:今通わせている認証保育所は小さい子のみの小規模な園なので、雰囲気も静かで0歳児でも落ち着いて過ごせる環境です。朝のお支度も玄関先で先生に渡すだけなので、忙しい朝は助かります。ただ、保育園に通わせてから子供にアレルギーが見つかったのですが、除去食の提供は難しいとのこと。毎日お弁当を持たせています。今後、認可園に申し込むときには、除去食や代替食の対応も含めて考えたいですね。
Iさん:今まで保育園といえば認可と思っていましたが、認証保育所や保育ママなどの保活の選択肢が広がりました。
情報班:3歳からは幼稚園に通わせ延長保育を利用するという方もいます。情報班に延長保育のある幼稚園に通わせている者がいるので聞いてみましょう。
情報班M:幼稚園にも働いているママさんはけっこういますよ。延長保育があるので、通常の授業が終わった後、延長の子どもたち同士で集まって遊んでいます。18:30までなので区立の保育園と同じですね。

*練馬区の認定こども園は平成27年度現在、すべて幼稚園型です。

 

■まずは希望園の合格ラインを知ることから

情報班:認可保育園以外の施設も視野に入れながら、やっぱり認可へという希望を持ったときにすべき行動はなんだと思いますか?
Hさん:区役所の保育課に相談に行きましたが、とても参考になりました。入園の倍率は区内でも地域で異なるそうです。参考までに、希望する園の0、1歳児クラスの最低入園指数を教えてもらいました。すると0歳児クラスでは80点が最低ラインだったのですが、同点(80点)だった場合に世帯収入の点で不利になりそうだと推測できました。さらに1歳児クラスでは両親フルタイムの場合の保育指数満点(80点)だけでは入れない園が多く、育休の延長や認可外に預けての職場復帰などの対応をしている方が多そうだとわかりました。
Cさん:最低入園指数は電話でも問い合わせることができます。上の子が最初に全て落ちた時にも保育課の方が教えてくれました。保育指数は同点の中での優劣の基準がさらに細かく決まっていて、それで漏れたのだと知りました。希望園の前年の合格ラインは把握しておくと目安になりますね。
Mさん:延長保育の必要性についても家族で話し合っておくといいですね。延長のある施設に入れなかった場合に、シッタ―などのお迎えのサービスを利用することになりますし。

テーマ2:保育園に入った後の生活はどう?

最終更新日:2015年9月10日

■区立と私立、園の種類による違いは?

情報班:ここからは入園してからの生活についてうかがっていきます。なかなか実態のわかりづらい区立と私立の違いはいかがですか?
Mさん:区立認可園から私立認可園に転園しました。区立はきちんとしている分、保護者に求められることが多かったです。送り迎えの時間の正確性、布団カバーなどの手作り、衣類・おむつへの記名、朝の衣類やオムツのセットの仕方・渡し方など、こまかくルールがありました。
私立に転園して、毎朝セットする荷物の種類と数の違いに驚きました。布団カバーも新しい園の規格で縫い直さなければと思ったら保育士に「え?市販のでいいですよ」と言われほっとしました。
Cさん:Mさんと子どもが同じ園だったので誤解のないように補足しますが、区立では「子どもたちにお支度を勉強させる」という方針のもと、子どもが作業しやすいカタチを検討し保護者にセットをお願いしているようです。そう考えると面倒でも子どもスタイルにあわせてあげようと思いますよね。4歳ぐらいになると全部一人でできるのでリュックを手渡すだけです。
区立でありがたいのはベテランの先生が多いところ。衛生面や子どもたちの心の動き、性格の違いによる働きかけなど、細かいところまで配慮が行き届いています。子育ての悩みを相談した時のアドバイスも親の子育ての負担をやわらげる言い方だったりと安心感があります。
Mさん:そうですね。今通っている園は新しいので若い先生が多くその辺りは違いを感じます。
Cさん:私立でも昔からある園ではベテラン先生が多いので、見学が大事ですよね。
Kさん:うちの子の園は途中で運営が区立から運営委託に変更になりました。最初は不安もありましたが、保育の仕方はこれまでと同じスタイルをとり、先生だけが入れ替わる移行期間を1年設けて子どもたちにも混乱なく済みました。若い先生が多くなりましたが、みんな一生懸命やってくださっています。

 

■転園するのは大変なの?

情報班:保活する方の中には希望に合わなければ転園しようと考える方もいると思いますが、経験上いかがですか?
Mさん:時短期間*が終わりフルタイムに戻ったのですが、延長がない園だったためシッターにお迎えをお願いしていました。一日1時間のシッタ―代の方が月の保育料より高いので転園申請をし続けましたが、空きが出るまで1年かかりました。フルタイム勤務に戻ってからすぐに転園の申請をしたものの、3か月間は時短扱いで保育指数が反映されませんでした。入園案内にはたしかに記載がありましたが細かいところで盲点でした。転園してからは、延長保育では夕食も園で用意してもらえるので、心にゆとりができました。
Iさん:転園での環境の変化はお子さんに影響したりはしなかったのですか?
Nさん:うちの子が通っていたのは2歳児クラスまでの園だったので転園しました。引越しのタイミングも重なっていたんです。転園先では20時まで延長保育が可能だったのでフルタイムで勤務したのですが、劇的な環境の変化から子供が精神的に不安定になってしまいました。可哀想になり、1年半後に仕事を辞めてパートタイムに変更しました。今は幼稚園に通っています。
Mさん:うちの子も赤ちゃんの時から通っていた園にとても馴染んでいました。でも、今の園の異年齢保育もいい影響を与えていると思います。異なる学齢の子を35人で1クラスにする保育方法です。早生まれの子ってクラスのなかで常に遅れをとってしまいがちですが、異年齢だと自分より小さな子がいるので劣等感を感じにくいんです。また遅生まれの子も自分よりお兄さん、お姉さんがいるので刺激になります。私立の園にはこういうユニークな制度を持っているところもありますね。

*育児短時間勤務:3歳未満の子どもを育てる会社員が、所定労働時間を短縮(原則として1日6時間)して勤務できる平成24年から義務化された制度。練馬区では3歳になった年の年度末(2歳児クラスのの最終日)までは時短取得前の勤務時間と見なして保育指数を算定します。この期間以降も取得すると退園の可能性もありますのでご注意ください。

■入園後のサポーターを確認しておこう

情報班:育休はほとんどの家庭でママが取っているので、その延長で子育ての負担はママに偏ることが多いと思います。そんな中、仕事と子育てを両立させるためには、復帰前から自分のサポーターを作っておくこともポイントですね。
Mさん:そうですね。両親(子どもの祖父母)が近くに住んでいない人は、特にその必要があると思います。お迎えをシッターにお願いしているという人も、延長保育のない前の園では何人か見られましたね。
Cさん:家族の連携も大切ですね。我が家は主人が自営で私が通勤なので送迎は主人の方が多いです。遅くなった時に「今日お迎えお願い」とメールして行ってもらい、連れ帰った後は近所に住むおばあちゃんに見ていてもらうなど、両親にも協力してもらっています。病気の時も両親には見てもらい心強いです。保険として病児保育も登録していますよ。

 

■参加した保活中ママの感想

Iさん:

  • 行政の手が回らないところを、こうした座談会を通して助け合い、少しでも育児や保活が楽になるようにしていくことは大切だと痛感しました。区役所で配布される分厚い資料を読み解くのは骨が折れますし、成功や失敗の体験を共有することで自分と子どもにとってのベストな道(しかも近道)が見えてきたように思います。
  • よく分からないまま区立の認可園が1番と考えていましたが、そうとも限らないことを知りました。子どもとの相性、朝の準備の大変さ、アレルギーの対応…。とにかく自分の五感をフルに使って、なるべくたくさんの保育施設を見学してみます。あと、「保育ママ」のメリットを教えてもらい、選択肢に入れました。
  • 参加するまでは、周りに脅され続けて漠然とした不安がありましたが、みなさんのお話を聞いて「とりあえず動き出そう」と前向きになれました。妊娠、出産、育児で「ままならない」ことに少しは慣れたので、保活もボチボチ、楽しみながらやっていきたいと思います。

 
Tさん:

  • 大変だけど自分は何とかなる!と思っていた保活でしたが、参加して具体的にどう動いていくべきかわかりました。どんな人たちが認可保育園に入ることができたのかが分かり、前向きな気持ちになりました
  • 座談会を終えて、区役所に行って地域の保育園に入園に必要だった最低点数を調べること、認証保育園に問い合わせることをしようと思っています。みなさんがアットホームに、さらに私たちが全く保活について分からなくても嫌な顔をせずに丁寧に話してくださったのでとても楽しく学ぶ事ができました。

 

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