ねりこそ@なび

トップページ » コラム&体験談 » Mamma Mia!イタリア子育て事情 3「イタリア式子連れで夏休み」
夏が来た! 

人生を謳歌している(ように見える)イタリア人たちが一番生き生きして見える季節、それが夏。

夏を楽しむため…かどうかはわかりませんが、ヨーロッパ諸国では、太陽が出ている時間を有効活用する目的で、時計を1時間進める制度、サマータイムが導入されています。そのため、イタリア(ヨーロッパ)は夏にかけてじょじょに日が沈むのが遅くなります。

今、ローマは7月下旬。日没は21時です(!)。18時、19時なんてまだまだ太陽がサンサン。それでももちろん、イタリア人はこんな時間に仕事なんてしていません。大人たちは、仕事を切り上げアペリティーボ(食前酒)を飲みにバールへ(子連れで行く大人も)、子供たちはというと、まだまだ公園で元気に遊んでいます。日本で19時と言うと、もう夕ご飯の「いただきます」の声が聞こえてきそうですが、ここイタリアでは公園で遊びまわる子供たちの声が響き渡ります。

いつも元気なイタリア人ですが、夏はいっそう元気に見えます。

 

夏が好きな理由

イタリア人が夏が好きな理由、それはずばりバカンスです。バカンス。そうバケーション、長期休暇です。日本でも夏休み!と聞くと、わくわくしますよね。もちろん、それはイタリア人も同じ。ただし、期間が桁違い。通常のバカンスでも、だいたい2週間くらいはみんな取得します。長い人だと1,2ヵ月。もっと余裕のある家庭なら3ヵ月なんて人もいたり…!

しっかり働いた分、休みはきっちり取る。イタリア人らしい考え方です。

また、それ以外にも夏が好きな理由が。それはずばりセールです。イタリアでは国がいつからセールをしてもいいと日にちを決めています。そして、その指定されたセールの初日、開店と同時に人々はお店に駆け込むのです。大型ショッピングセンターから個人商店まで、店先は「SALDI(=セール)」と書かれたロゴに埋め尽くされます。ブランドのお店も例外ではないため、ここぞとばかりに商品を物色する人々が後を絶ちません。セールに燃えるところは日本も同じですが、国が日にちを指定しているところが、面白いなあと思いました。

 

洋服写真
もちろん子供服もSALDI!

 

夏休み、子供の行き先は?

イタリアの学校の夏休みは、6月中旬から8月までおよそ3ヵ月間です(とっても長い)!さて夏休みに入った子供たちの行き先はというと、家庭にもよりますが、比較的余裕のある家庭でしたら、サマースクールに通わせます。サマースクールは、日本でいうと、塾のようなものでしょうか。ただ、いろんな種類があるようです。サマーキャンプなどもあるようですが、知人の娘さんは乗馬クラブに通わせていました(!)

その他、サマースクールに通わない子供たちはというと、おおよそが祖父母と一緒に過ごします。そういえば、最近公園で見かける大人といえば、おじいちゃん、おばあちゃんたち。夏になってその割合はぐっと増えた気がします。

いつも行く公園は、子どもたちで溢れかえります!(特に夕方以降…)

 

さあ、いよいよバカンスです

イタリア人が何のために働いているかというと、「バカンスのため」。本気でそう答えるイタリア人は少なくありません。

そんなイタリア人のバカンスの過ごし方というと、家族や恋人と一緒に別荘やリゾート地に出かけてのんびり過ごす、というのが一般的のようです。日本ではお盆の時期が国をあげての夏休みモードだと思うのですが、イタリアは8月1ヵ月がまるまるお休みモードになります。病院や公共機関などもお休みになるとかならないとか…。

さて、そんな彼らの行き先は、圧倒的に海。なぜなら、『日焼けをする=バカンスを満喫した』という証拠でステータスになるからです。夏が終わっても日焼けしてない人は「ああ、バカンスがなかったのね。かわいそうな人」という烙印を押されてしまうのです。

子連れでのバカンス。もちろん海にも行きます。最近人気なのは、クルーズ船のようです。クルーズ船だと宿泊施設付きで、移動もでき、さらに子供たちの遊ぶ施設も備わっているというのですから、子連れファミリーにはありがたい話です。ただ、お値段はそれなりのようで、ある一定層の家庭のバカンスの過ごし方といえそうです。

 

パラソル写真 
海が大好きイタリア人。浜辺にはパラソルが立ち並びます。

 

観光地は子連れに優しい?

さて観光名所がたくさんのイタリアですが、子連れに優しいか?という質問には、「イエスであり、ノーである」というのが、私の印象です。

まず、「イエス」の理由としては、ベビーカーで来ていた場合、優先して入場できたり関係者オンリーのエレベーターを使わせてくれたりします。具体的に言うと、バチカン市国の中にあるバチカン博物館は予約をしていないと長い列に並ばないといけませんが、ベビーカーで来場すると予約者と同じ列で優先して入れます。またその他、ベネチア広場にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ二世記念堂のエレベーターは一般には開放されていませんが、ベビーカーや車いすなど自分の足で登ることが困難な人々への使用は認められています。エレベーターの例は、他の観光地の美術館や博物館でも同様のことがありました。子連れでも、いえ子連れだからこそ出かけやすい環境がここにはあります。

ただ残念なことに「ノー」と言った理由も、きちんとあります。それは、やはり遺跡や美術館などには階段や石畳が多く、ベビーカーないし抱っこひもでの移動はかなり苦労するということです。遺跡は凸凹道が大半で、ベビーカーを押して進むことはとても難しいです。また、美術館や博物館も昔の宮殿を改装して使用しているため、一定の場所まではエレベーターがあったとしても、そこからは徒歩で、という場合が往々にしてあります。もちろん母一人子一人、という人はあまり見当たらず、お母さんが抱っこにお父さんがベビーカーを抱えて…という光景をよく目にします。

それでも、どんなに有名な観光地で人が多くても、子連れだとしても嫌な顔をするイタリア人はいません(観光地なのでイタリア人以外もたくさんですが…)。むしろ、我が家の場合は娘を見てほほ笑んでくれたり話しかけてくれるイタリア人が大半です。

子供が大好きな国、イタリアに何度救われたことか…。

子連れだと、移動のしづらさ人混みなど、観光地に足を運ぶことに躊躇しがちですが、イタリアだとその心配はゼロに等しいな、と感じます。

もちろん、子どもが泣きじゃくったらその場を離れる、など節度をもった対応が必要です。実際、「子どもだから何でも許される」という態度の家族を私は見かけませんでした。

 

ポンペイ遺跡 
素晴らしい遺跡…だけどベビーカーは大変です…。ポンペイ遺跡より

 

 

ベビーポイント
ポンペイ遺跡の中にベビーポイントが。とても助かる…けど、これは稀。

 

 

夏をイタリアで過ごすこと

夏になり、イタリア人は心なしか表情がより明るくなったなあと思いました。それは、もちろんバカンスのせいかもしれないけれど、日が長くなり、お出かけや友達と飲んだりごはんを食べたりする時間がたくさん持てるようになったからなのかもしれません。そして子どもたちもバカンスはもちろんのこと、冬より外で長い時間遊ぶことができてうれしそうです。これは日本も同じでしょうか。

ただ、日本より日が沈むのが遅い分、イタリア人はより夏を楽しんでいるようにみえるのかもしれません。

 

 

【PR】

>>協賛企業・団体一覧

【PR】

ご意見、ご感想をお気軽にお寄せください。
※お返事の必要なお問い合わせは、こちらへ