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トップページ » コラム&体験談 » Mamma Mia!イタリア子育て事情 4「保活は日本だけ?イタリアの保育園事情」

 

※今回のレポートはあくまで個人からヒアリングしたものです。公的機関でのオフィシャルな内容にはなりませんので、あくまで参考としてご覧ください。

 

 

保育園に入るのは難しい?

秋深まる10月から11月。小さい子どもを抱えるパパやママに立ちはだかる壁、そう保活です。日本では、女性の社会進出がうたわれ、結婚、出産後も働き続ける女性が増えていますよね。出産後、働き続けるために、世のお母さんたち(お父さんたち)は子どもを保育園に預けたい、しかし、保育園には空きがない、我が子が待機児童に…なんていう待機児童問題もいまだ解決されていない日本(主に都心部)。

 

一方、イタリアはというと…。結論から言うと、保育園に入るのはそんなに難しくないそうです。なぜなら、保育園は日本と違って、すべて私立だから。つまり、お金さえ出せば保育園に入れるのです。

 

イタリアの保育園は生後3ヵ月から2歳半まで預けられます。ただし、私立ということで、保育料が1ヶ月約400ユーロ(日本円にすると約6万円)。イタリア人の平均年収200万強を考えると、決して安くない保育料…。でも、イタリアではこの金額が一般的なんだとか。

 

ただし、お値段の分、子どもの心理学専門の人がいたり、英語教育があったりと、プログラムは充実しているそうです。

 

ちなみに預かる時間は園にもよりますが、だいたい基準の時間が7:30~18:30。昔は15:30までだったそうですが、このあたりの時間の感覚は日本と近いですね。

 

イタリアといえば、カトリック。保育園もカトリック系がほとんどだとか。

 

イタリア写真1

写真は、ローマの四大聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

 

働くママたちの産休・育休

イタリアの女性は、産後も約8~9割が仕事に復帰するそうです。働く理由は個人個人で様々ですが、主な理由は経済的な理由が圧倒的。特に都心部は物価が高い。そして、家賃がべらぼうに高い(家賃は正直東京並みかと思いました)。そのため、夫が生活費を稼ぎ、妻が家賃と教育費を稼ぐなんてことはよく聞く話。最近では、それでも難しいため、自分の親と3世代で住むという家庭も珍しくない(もしくは、近所に自分の両親の家があり、食事や子どもの世話を自分の両親にお願いするというパターン。この場合、食費と養育費が少し浮く?)。そして、日本でも同じだと思うのですが、定年後の年金取得のために、仕事をやめないという女性も多い。

 

日本の女性が産後も働き続ける傾向は、ここ数年でぐっと割合が増えたと思いますが、イタリアにおいては、1970年代頃から女性の職場復帰は一般的になってきたそう。

 

どおりで、日中、公園に小さい子と一緒にいるのはパパやママよりおじいちゃん・おばあちゃんの割合が多いわけです。

 

さて、イタリアの産休・育休についてですが、こちらは日本と少し違っています。イタリアでは産後9ヵ月間、産後休暇として取得でき、その期間、給料が支払われます。そして子どもが3歳になるまでは、育児休暇として休暇を取得することが可能だそうです。ただし、育児休暇取得中は子どもの成長に応じて、支払われる給料のパーセンテージは減っていくそう。そのため、働くマンマたちは、できるだけ早く復帰して、ガシガシ稼ぐのですね。ちなみに、男性の育児休暇取得についてですが、日本と同様、取る人もいないわけではないけれど、率としてはまだ多くないそうです。このあたり、男性の育児休暇取得率の高い北欧とは違いますね。

 

 

保育園と幼稚園の違い

先ほど保育園はすべて私立と書きました。それでは、幼稚園は?

 

幼稚園からは公立もあります。ただし、公立の幼稚園に入るためには、いろいろな条件が必要なようです。例えば、共働きではなかったり(シングルインカムで収入が低い)、シングルマザー/ファザーであったり、金銭的に余裕がなかったり、幼稚園のそばに住んでいたり…などなど。

 

一方金銭的に余裕のある子は私立に行くのだとか。

 

保育園は2歳半までしか通えないので、2歳半からは幼稚園に行くことになり、親は公立か私立を選択しなければいけません。

 

 

イタリアの義務教育

イタリアの義務教育は、6歳から16歳まで。だいたい日本と同じですかね。

ざっくり説明すると、

幼稚園:2歳半~5歳

小学校:6歳~10歳

中学校:11歳~13歳

高校:14歳~18歳

つまり、小学校から高校の途中までが義務教育。ただし、高校からは、イタリアの子どもたちは、もう進路をある程度決めていて、技術、芸術、教育関連など進路別の学校に分かれます。日本のように、「高校」とひとくくりにはできません。そして、高校卒業後、大学で各専門分野を極めていくというのがイタリア流。ちなみにですが、イタリアの高校、大学は入るのは簡単ですが、卒業が難しい。いわゆる“お受験”なるものは存在しないのですが、その分卒業が困難で留年が多いのだとか。なので、クラスに何人か留年した人もいるのが普通とのこと。逆に、飛び級制度なるものもあり、進む子はどんどん学年が上がっていく。

 

留年はともかく、飛び級みたいな、このあたりの感覚は、日本人の私には少し想像しにくいのですが、ポジティブに受け止めると、自分のペースで進めるということでしょうか…。でも卒業が難しいのは辛いなぁなどと思いつつ、日本とイタリア、それぞれの教育制度を見つめ、いろいろ感慨にふけるのでした。

 

 

保育園に通うまでは?児童館はあるの?

さて話を保育園関連に戻します。保育園に入るまでですが、日本だと児童館があって、そこでママ友を見つけたり、専門スタッフに相談に乗ってもらったり、育児イベントがあったりと、私は日本では児童館によくお世話になりました。

 

しかし残念ながらイタリアには児童館はないとのこと。イタリアでママ友はどうやって見つけるのか?そう尋ねると、イタリア人の友人はぽかんとして、そもそもイタリアには“ママ友”という感覚はないのだとか。イタリアでは、みんな生まれ育った場所から離れることはそんなにない。つまり、昔馴染みの友人たちがそばにいる。だからわざわざ“ママ友”を探さなくても良いと。ちなみに、イタリアは転勤も少ないそう。転勤族は、警察や軍関係者くらいらしいです。だから全くの新参者として、新しい人間関係を築く必要は日本ほどじゃないのかもしれません。

 イタリア写真2

10月の朝の公園。夏は子どもで溢れかえっていた公園も学校が始まり、朝はほとんど子どもの姿は見あたらない…

 

 

最後に。

早いもので、イタリア暮らしも残りわずかとなりました。育休期間を利用し夫についてイタリアに来ました。今回のこの文章を書きながら、自分ももうすぐ帰国し、娘を保育園に預けることを考えると、保育園に入ることができるのか、頭が痛い日々です。

 

1歳の娘を持つ親の視点でイタリアを見つめると、もちろん短所もたくさんあるのですが、イタリア人(特にローマ?)の人間臭さ、優しさ、おおらかさ(適当さ?)に何度も助けられ、初めての海外生活が楽しいものになりました。娘もイタリアでのびのびと暮らし、成長できたのではないかと思います。

 

日本では母一人子一人で生活していかなければ行けませんが(夫の任期はあと1年)、イタリアで培ったスタミナ(?)を生かし、頑張っていきたいと思っています。

 

イタリアと同じくらい大好きな練馬でまた子育てができることが楽しみです!

 

イタリア写真3

イタリアといえばサッカー。子どもも大人も一体となって応援しています

 

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