今月の推しの1冊![2023年9月]

今月の推しの1冊
「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。

紹介者:立花美和東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員

9月は「十五夜」に因み、お月さまの絵本3冊のご紹介です。

乳児向け

『おつきさまこんばんは』

作/林 明子(福音館書店)

夜になりお空がくらくなりました。
おや、屋根の上が明るくなり、おつきさまがかおを出しました。
「おつきさまこんばんは」2匹のこねこもごあいさつ…。
乳児さんが好むといわれる丸いおかお(おつきさま)とはっきりとした色づかいで、リズムの良い短い言葉のお話。
長く愛されてきた絵本です。

幼児~小学校低学年向け

『お月さんのシャーベット』

作/ペク・ヒナ 訳/長谷川義史(ブロンズ新社)

暑くて暑くて寝ぐるしい晩。
アパートのみんなはエアコンや扇風機をつけて何とか眠りにつこうとしていました。
すると「ぽた…ぽた」音がして、しっかり者の班長のおばあちゃんは、たらいを抱えて飛び出しました…。
作者は、人形制作・撮影をして独特のファンタジー絵本を作り出すことで注目されています。
大阪弁の訳も絶妙です。

小学校中学年~大人向け

『もし きみが 月だったら』

文/ローラ・パーディ・サラス 絵/ジェイミー・キム 訳/木坂 涼(光村教育図書)

お月さまが女の子に語りかけながら、月の動きや地球との関わりを教えてくれます。
自転する様子は、バレリーナ。
月の引力による潮の満ち引きは、綱ひき…。
擬人化した面白い例え話と、具体的な説明文も書かれています。
優しいタッチの美しい絵の月の入門科学絵本です。
練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html

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