「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。
紹介者:立花美和「東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員
8月は、暑さを忘れさせてくれる「少し怖い絵本」のご紹介です。
乳児向け
『ねんねのうた』
作/えがしらみちこ(講談社)
「ママ、でんきけさないで」幼いこうちゃんは、暗いとおばけの音が聞こえます。
ママは「小さいおばけちゃんがダンスをしているのね」と、こわがるこうちゃんを優しく抱きしめます。
すると、今度はお外から何か聞こえてきます…。美しいパステル調のイラストで、幼児さんになっても楽しめる絵本です。
幼児~小学校低学年向け
『ばけねこ』
作/杉山 亮 絵/アン マサコ(ポプラ社)
昔むかしのお話です。ある日、山のふもとで暮らす女の子のかわいがっていた猫がいなくなってしまいました。
女の子は父親がとめるのもきかず、ねこみみ山へ探しに出かけました。
道に迷い困っていると大きなお屋敷がありました。中には…。
セピア色のイラストが、美しくも恐ろしい世界へと誘います。
小学校中学年~大人向け
『セミ』
作/ショーン・タン 訳/岸本佐知子(河出書房新社)
主人公は、人間界で働く「セミ」です。背広を着て高いビルの中にある会社でデータ入力をしています。
長い間昇進が無く、会社内のトイレも使用させてもらえません。トイレの時はその都度町まで歩いていかなければなりませんが、その分の給料が減らされます。
17年目、セミは定年を迎えビルの屋上へ行くと…。
現代社会への風刺が効いている一冊です。
練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html