「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。
紹介者:立花美和「東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員
9月は、十五夜に因み「月が出てくる絵本」のご紹介です。
乳児向け
『まるまるころころ』
文/得田之久 絵/織茂恭子(童心社)
黄色いまると白いまると茶色いまるがころがって、縦に並んでお団子になりました。
次は、むらさき色のまるがころころ。その次は、緑のまるに黒いまる。
さあ、それぞれいったい何になるのでしょうか?
乳児さんが好むとされる丸い形がたくさん出てくる色と形の認識絵本です。
幼児~小学校低学年向け
『お月さんのシャーベット』
作/ペク・ヒナ 訳/長谷川義史(ブロンズ新社)
暑くて寝苦しい夏の晩のことです。
集合住宅のどの家でもエアコンや扇風機をかけていて、停電になってしまいました。
あまりの暑さに溶け出してしまったお月さん、班長のおばあちゃんは……。
作者特有の絵に、大阪生まれの訳者の翻訳がマッチしていて絶妙な世界を織りなしています。
小学校中学年~大人向け
『月夜のバス』
作/杉みき子 絵/黒井健(偕成社)
ひとりの少年が海辺の国道を歩いています。
遠くに灯台のあかりが明滅し、夢の中にいるような月の夜です。
見慣れた路線バスがやってきましたが、窓のあかりがいつもと違い、月光が差し込む海底のように青く輝いています……。
美しい日本語のファンタジー絵本です。
練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html
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