今月の推しの1冊![2024年12月]

今月の推しの1冊
「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。

紹介者:立花美和東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員

12月は、「クリスマス」に因んだ心温まる絵本のご紹介です。

乳児向け

『クリスマスのかくれんぼ』

作/いしかわ こうじ(ポプラ社)

表紙をめくると、左側の白いページには黒い丸とにんじんなどが描かれ、右のページにはヒントの文と型抜きの穴が開いています。
何が出てくるのかページをめくると、答えの絵と文字が日本語と英語で書かれています。
乳児さんのために作られた人気の型抜きしかけ絵本シリーズの一冊です。

幼児~小学校低学年向け

『雪の花』

原作/セルゲイ・コズロフ 絵/オリガ・ファジェーエヴァ 文/田中友子(偕成社)

森の動物たちは、新しい年を迎えるためにもみの木の飾りつけをしていました。
でも、ろうそくを持って来るはずのクマ君が来ません。高熱を出して寝込んでいたのです。
助かるためには誰も見たことがない「雪の花」が必要と医師に言われ、仲良しのハリネズミ君は、暗くて寒い雪の森の中へ探しに行きました……。
ロシアの戯曲をもとに作られた絵本です。

小学校中学年~大人向け

『戦争をやめた人たちー1914年のクリスマス休戦―』

文・絵/鈴木まもる(あすなろ書房)

1914年に開戦した、第一次世界大戦中のお話です。
戦争が始まった5か月後の12月24日の夜、フランスやベルギーに攻め込むドイツ軍と、迎え撃つイギリス軍の最前線で、兵士たちは疲れ切っていました。
イギリス軍の兵士が体を休めていると、ドイツ軍側から「きよしこの夜」の歌が聞こえてきました。イギリス軍の兵士も……。
「クリスマスの奇跡」と言える本当にあったお話です。

練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html

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