Mamma Mia!イタリア子育て事情 1「イタリア到着編」

@なび班メンバーのMちゃんイタリアへ?!イタリアの子育て事情、レポートしちゃいます!

海外で子育て!?

「決まった……」

それは産休間近の私に放った夫の一言。もともと海外赴任が多い会社に勤めていた夫でしたが、妊娠8ヵ月の妻がいる彼に、会社は赴任期間2年の辞令を下したのでした。しかも、行先は3000年の都、イタリア・ローマ。

最初、頭は真っ白で、「海外で子育て?」と混乱していたのですが、幸か不幸か赴任時期が延びに延び、当初は2017年2月の予定が、約1年後の2018年1月に赴任することに。生まれたばかりだった娘は、気づけば1歳になり、あらかたの予防接種を終え、無事イタリアへ行けたのでした。

住んでいる街

現在、私たちは、ローマから車で40分ほどの郊外、ポメーツィアという街でホテル住まいをしております(埼玉や千葉といった感じでしょうか)。ローマへの引っ越しは春以降になる予定です(引っ越し先がローマの練馬的な場所です)。

『イタリア』と聞くと、華やかでおしゃれな街を想像される方もいるかもしれませんが、ここ、ポメーツィアは郊外。かなりの車社会です。ダンプカーのような大きな車が、ものすごいスピードで行きかいます。ウィンカー出さない、減速しない、一時停止しない、と道を渡るのも命がけです。ちなみに信号もありません(笑)イタリア人、なかなか運転荒いです。

こんな感じの大型車がびゅんびゅん走ってます。

ただ、食品は安く、特に野菜や乳製品、ドリンク類は手ごろな値段で助かります。


写真は野菜ですが、果物やお米も安いです。そしてワインは安いものだと水と同じくらいの値段!?

ベビー用品・床問題

イタリアの子育て事情ですが、まだまだ未解明な部分も多々あるのですが、現状わかっている範囲でお伝えします。どこのスーパーにもベビー用品(おむつ、おしりふき、ベビーフード、ベビーシャンプー、ソープ類)はある程度置いてあるので助かります。日本だと割と大きめのドラッグストアやスーパーでもおむつやベビーフードがあまりなくて困ったことがあったので、その点は充実しています。ただ、値段となると、若干高め…!おむつは1枚あたり+3~5円ほど高く、おしりふきも単価+100円ほど高い気がします。
またおむつは、日本だとお知らせラインがあったり、前と後ろの区別が親切に書いてあるのですが、イタリアでは同じメーカーのおむつでも見当たりません。また、日本だとある程度大きくなると、テープタイプからパンツタイプに変更すると思うのですが、イタリアではあまりパンツタイプは見当たりません。質は、同じメーカーのものを使っているからか、そこまで変わらない気がします。※他社製品を使っていないので、あくまで個人的感想です。

なんとなく感じるのは、イタリアのベビー用品は、日本のものに比べると「シンプル」ということかな、と思いました(これはベビー用品に限ったことではないかもしれませんが)。日本の製品やサービスはすごく細やかなところにまで気が行き届いているので、それに慣れてしまっている人からすると、イタリアのものは少し不便に感じることがあるのかもしれません。また、衣類に関しては、子供服のお店がけっこういろんな場所にあり、ついでにおもちゃもちょこちょこ売っているので、見ていて飽きません。

ただ、当然ですが、靴社会なので部屋の中で自由にハイハイさせるのには若干抵抗がありました。西欧の人たちは気にせずハイハイさせているみたいですが(笑)

今は砂場着を着せてハイハイさせています。また、床が石なので、転んだときの音が日本のフローリングに比べると、なかなかの音でした(娘は一度大人用のベッドから落ちたのですが、隣の部屋にまで聞こえたそうです)。床問題に関しては、クッションマットを持っていくべきだったなあと、後悔中です(もちろんイタリアにも売っているのですが、日本のそれに比べると厚みに欠けます)。


おむつです。日本に比べると少量パックで販売しています。1パック約20枚くらい。


おしりふきです。結構たくさん種類がありました。

公園・食事

公園も適度にあります。今住んでいるポメーツィアにも娘を安心して遊ばせられる公園もありますし、引っ越し予定の場所には石神井公園のような池や大きな芝生のある公園もありました。なので、公園問題は安心しています。


近所の公園です。だいたい0~3歳くらいまでの子供たちが遊んでいました。


石神井公園的な公園です。カップルや家族連れの憩いの場。池ではカヌーをする姿も。

また、食事は、パスタやピザ、リゾット、パンなど、口にあうのか娘はかなりの食欲を見せています(笑)

公共交通機関

公共交通機関のベビーカー事情ですが、乗る分には眉をひそめる人はいませんでした。地下鉄に乗ったのですが、日本ほどエレベーターがなかったり、出口がベビーカーが通れない仕様になっていたりと、ベビーカーそのものを持ち込むことが結構ハードル高かったりします。一人だとかなり大変そうです。※出口ですが、駅員がいれば入り口の扉を開けて通してくれます。ただ、いなければ自力でどうにかするしかありません。

また、スリが非常に多く、ベビーカーを押しているママは恰好のターゲットらしいです(私もリュックのふたを開けられました。被害はなぜか目薬のみでしたが)。


地下鉄の出口です。回転バーになっているので、ベビーカーを通すのはなかなか難しいです。夫は持ち上げていました。

一方、バスも同じく乗る分には特に冷たい視線は感じませんでしたが、なんせ持ち込むのが大変です…(日本のようにノンステップバスは少ないです)。車両にもよるのですが、私が乗ったバスは、左右に2列シートのある中距離タイプのバス。日本だとこういうバスは、荷物を別途預かってくれたりしますが、ここイタリアでは市民の足として使っているため、もちろん荷物は手荷物に。

なので、ベビーカーはたたんでも座席に押し込むのがやっと…。娘を抱っこして、荷物を抱えて、ベビーカーをたたんで座席に押し込んで…。こちらも一人だとなかなか大変です。と、いうことで、こういう場合は、遠慮せず周囲に助けを求めましょう!※ちなみにこのバスはローマと郊外を結ぶ中距離タイプのバスです。市内を走るタイプのバスはまだ乗ったことないので、後日乗ってみたいと思います。

子供好きなイタリア人

いろいろ不便も多いイタリアではありますが、全般的に赤ちゃん・子供が好きな国民だなと感じます。娘は、ホテル、レストラン、スーパーでも「Bella!(かわいい!)」を連発してもらってますし、投げキッスなんかももらってたりします(そういうのが自然にできる国民なんですね)。何かの本で読んだのですが、イタリアの子供たちはめいっぱい愛情のシャワーを浴びて育つから自己肯定感が強いのだとか。さすが『Amore』の国、愛があふれています。我々も見習うべきだな、と思いつつ、さすがに人前で投げキッス(娘へであっても)はできない日本人ママなのでした。


一応『イタリア』的な場所にも行きました(笑)。トレビの泉にて。

ここまでが3週間ほど住んで、分かった・感じたイタリア子育て事情です。
郊外に住んでいますし、まだ3週間ほどなので勘違いしているところもあるかもしれないのですが、今後引っ越ししていろいろ現地の方々にヒアリングしてアップデートしていきたいと思います!