「体の地図を作る?」シェルハブ・メソッド オンラインレッスンを受けてきました

 

「最近寝返りしなくなったなぁ・・・」自粛期間中、我が子の成長に悩んでいた筆者は、
ねりこそ@なびのイベント情報をきっかけにシェルハブ・メソッド練馬さんのオンラインレッスンを受けてきました!
講師の高橋さんへのプチインタビューもあります。

1. シェルハブ・メソッドとは?

まずは、「そもそもシェルハブ・メソッドとは」を簡単にご紹介します。

1−1. タッチで「脳への体の地図作り」

シェルハブ・メソッドでは赤ちゃんへのタッチケアを重視しています。「ぽんぽんむぎゅ〜」と呼ばれているタッチは、肌に触れるだけのタッチではなく、赤ちゃんが奥にある骨と筋肉を感じられるようにタッチします。タッチすることで脳の中で体の地図ができ、体を明確に感じた赤ちゃんの脳が活性化され、自ら動き出せるのだそうです。

1-2. 赤ちゃんの成功体験をサポート

「赤ちゃんは基本的に自ら動きたい。」と考え、赤ちゃんの「お母さんの方に行きたい」などの欲求に対し、親は赤ちゃん自身で動けるようサポートをします。例えば「うつ伏せの状態で足をぎゅっと押すと前に進めるんだ!」を、赤ちゃんの足の指を親が押すことで伝えてあげます。
更に「効率よく動かせる」を習得し、好奇心を満たしながら無理なく成功体験を積み重ねるサポートをします。
育児雑誌でも2回紹介されたことがあるそうです。

1-3. 対象としている赤ちゃんは0ヶ月~制限なし

特に有効なのは歩行前の赤ちゃんとされています。加えて、ぽんぽんむぎゅ〜のタッチケアは赤ちゃんから高齢者まで効果があるそうです。

1-4. ご注意

シェルハブ・メソッドは治療・療育ではありません。

 

2. いざ、オンラインレッスン!

体験レポートの前に私がレッスンを受けようと思ったきっかけを少し書かせてください。
うちの子は8、9ヶ月の頃中々ハイハイせず、自分から寝返りもしなくなっていまいました。排便を促そうとして、ずっと赤ちゃん椅子に座ってもらっていたからかもしれません。。。
健診では問題なし。子どもの成長には個人差があるし、教科書通りに成長する子どもばかりではないことも知ってはいたのですが、それでも何かできることがあればしたいと思い、レッスンを申し込みました。

2-1. レッスンの流れ

今回取材させていただいたレッスンはオンラインのStepUpクラスです。
60分間を2回、定員は2組までの少人数制です。
講師さんは2画面使っているので、受講している時に顔と動きを同時に確認認することができました。

大まかは流れは下記です(私が受講した時のものです)。

2-2. レッスンで特に印象深かった点

● 我が子の腕には骨があったんだ・・・!
レッスンの②では、赤ちゃんの体にタッチケアを施します。骨を感じるような優しく深いタッチで、脳が自分の体をイメージ出来るようにするためだそうです。このぎゅ〜で我が子に触った時、むっちむちな腕の中に骨があることに驚いてしまいました。ふわふわした生き物だと思っていましたが、体って骨でしっかり繋がっているんですね。
● 赤ちゃんが何をしたいか、待って観察する
レッスンの③では、ポンポンむぎゅ〜により手足をはっきり感じた赤ちゃんが何を
したいのか待ちます。講師の高橋さん曰く「この待ち時間は赤ちゃんにとって“お休み時間”。新たな感覚を得た事を、脳が整理して学んでる時間になります。」だそう。アレやって〜次コレやって〜ではなく、子どもの動きを待つことが新鮮だと感じました。

赤ちゃんが主体であり親はサポートという姿勢が、赤ちゃんを待つことに繋がっているのかもしれません。

この時の我が子はひっつきたいモード・・・

● 子どもに合わせたオーダーメイドのアドバイス
レッスンの④では子どもの成長具合に合わせた遊びのアドバイスをもらえます。
例えば我が子では、ハイハイ時に足を突っ張ることがあるのを観察→左右の骨盤を均等に使えるようになるための運動のアドバイスをもらいました。

2−3. レッスンを受けた後の我が子

我が家は1.5ヶ月の間に体験レッスンとStepUpレッスンに参加しました。
内容は基本的に終了後自宅で実践できるものばかりだったので、毎日ポンポンむぎゅ〜やアドバイスの運動を実践してみました。(タイミングだったのかもしれませんが)、高速ハイハイで探検に出る、つたい歩きしながら手を離したりする、アグレッシブベビーに変身しました。

 

3. プチインタビュー

レッスン終了後、講師の高橋さんにインタビューさせていただきました。

Q : みなさんどんなきっかけでレッスンを受けていますか?

A : 子どもの成長を心配している方や、例えばズリバイをしたそうだけどどう手伝って良いかわからないといった方などですね。赤ちゃんは動きたそうにしているけど、お母さんがそれに対してどう関わって良いかわからない、関わり方を知りたい方が多いです。
他には、遊びのバリエーションをもっと知りたい方が受講されています。

Q : 時節柄、外出自粛で相談は増えましたか?

A : 結構増えました。5月の体験レッスンは短い募集期間でしたが、すぐに埋まりました。オンラインレッスンだったため、練馬区外からの申し込みも2、3件頂いています。どこからでも受講できるのがオンラインレッスンの良いところですね。

Q : 赤ちゃんにはどのような効果が見られますか?

A : 個人差はあるものの、数日で効果が出たという声が多いです。オンラインでここまで効果が出ると想定していなかったため驚いています。
例えば8ヶ月のうつぶせを嫌がる赤ちゃんが、オンラインレッスンを経て、3日後に寝返りとズリバイするようになったなどの感想を頂いています。

Q : 今後のレッスンは?

A : 対面レッスン、オンラインレッスンどちらも続けていく予定です。
「触る」がメインのレッスンなので今までは対面でやっていました。オンラインレッスンは外出自粛の期間のみの予定でしたが、相談が多いためオンラインレッスンも引き続き実施予定です。

Q : レッスンの対象は赤ちゃんの保護者さんでしょうか?

A : 保護者さん向けのレッスンに加え、保育士さんなど子どもの支援者向けシェルハブ・メソッドレッスンも別途実施しています。
支援者向けレッスンはシェルハブ・メソッドの概要と理論をお伝えし、実際に「ずり這い」や「ハイハイ」など発達過程を体感してもらう勉強会です。自分が体感したことを子どもに実施していただくことを想定し、2・3ヶ月に1度の実施を予定しています。

Q : 最後にご覧になっている方にメッセージをお願いします!

A :  今はとても情報が多く、どれが自分や子どもに合っているか悩んでいる方も多いと感じています。
目の前のお子さんが何をしたがっているかに気づけるか、赤ちゃんの動きや泣き声で教えてくれているを察知できるかが大切です。シェルハブ・メソッドでは赤ちゃんの動きに触れ、手伝うことで、お母さんお父さんがご自分の感覚を養っていく事もできます。運動発達は「認知」「社会性」にも繋がりますのでとても重要です。例えば、健診で「問題なし」であっても親御さんが出来ることはありますので、そのあたりでお役に立てたらいいなと思います。ちょっとした疑問などお気軽にご相談ください。

 

4. レッスンを受けてみた感想

想像以上によく動くようになり、今まで以上に気を配る必要があるものの、楽しそうに動く子どもを見るとこちらまで嬉しくなります。
インターネットにもアドバイスは沢山溢れていますが、自分の子どもにぴったりくるかは正直わかりません。子どもの様子を観察してもらい、子どもに合わせたアドバイスが貰えるという双方向のコミュニケーションの有難さを再確認できました。4月に煮詰まっていた頃の私に「心配だったら色々なところに聞いてみていいんだよ!」と教えてあげたいです。
また、初めてのオンラインレッスンを受けてみて、自宅なのでお出かけ前準備が不要な点、上の子が同じ部屋にいても大丈夫な点がとても良かったです!場所見知りが始まっている子も、きっと自分の家ならのびのび過ごせるのかな〜と思います。

 

取材先:シェルハブ・メソッド練馬さん