今月の推しの1冊![2023年12月]

今月の推しの1冊
「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。

紹介者:立花美和東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員

12月は「クリスマス」に因み、サンタやツリーが出てくる絵本3冊のご紹介です。

乳児向け

『さんかくサンタ』

作/tupera tupera(絵本館)

「さんかくサンタ」が、「まんまるふくろ」を、「しかくいおうち」にと、さんかく・まる・しかくを用いたリズミカルでシンプルなクリスマスのお話になっています。
乳児さんと一緒に、一つ一つの絵を言葉にして読めば、楽しく物の形(図形)への興味をうながしてくれる絵本です。

幼児~小学校低学年向け

『オルゴールのくるくるちゃん』

作/こみねゆら(講談社)

お人形のくるくるちゃんは、小さな女の子と楽しく暮らしていました。歳月が過ぎ、気がつくと博物館でオルゴール人形として踊っていました。
でも、陶器の人形とセルロイドのくるくるちゃんとでは、リズムが合わずオルゴールからはずされてしまいます…。
ドラマチックな展開にドキドキしますが、最後は心が温かくなるお話です。

小学校中学年~大人向け

『急行「北極号」』

絵・文/クリス・ヴァン・オールズバーグ 訳/村上春樹(あすなろ書房)

昔、雪のクリスマスイブに、僕はサンタのそりの鈴の音が鳴り響くのを待っていた。
うちの前に不思議な汽車がとまり、車掌さんにうながされ乗ると、中は子どもでいっぱい。急行は北極点へ向かい走っていく…。
大人になると忘れてしまうもの、失くしたくないものを、考えずにはいられないラストです。
練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html

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