今月の推しの1冊![2024年5月]

今月の推しの1冊
「東京子どもと本をつなぐ会」による「今月の推しの1冊!」
練馬区立図書館や区内の書店にてお手にできるおすすめの本をご紹介します。

紹介者:立花美和東京子どもと本をつなぐ会」代表/出版文化産業振興財団JPIC読書アドバイザー/ねりこそ団体会員

5月は、「みどりの日」に因み「植物」に関する絵本のご紹介です。

乳児向け

『おやおや、おやさい』

文/石津ちひろ 絵/山村浩二(福音館書店)

野菜たちのマラソン大会が始まりました。
そらまめ・にんにく・ラディッシュなどたくさんの野菜が、スタジアムから川べりを走って行きます。
スーパーでよく見る野菜がたくさん出てきます。
リズムの良い言葉とカラフルなイラストは、月齢の進んだ乳児期から幼児期まで長く楽しめる絵本です。

幼児~小学校低学年向け

『おじいちゃんちのたうえ』

作/さこ ももみ(講談社)

しょうたろうの家族は、毎年おじいちゃんの家へ田植えの手伝いに行きます。
今年はしょうたろうも、朝早くから一輪車でとても重い苗を運びました。
手で苗を植えたり、苗の空き箱を洗ったり、日が暮れるまで作業は終わりません…。
田植えの大変さと、自然に触れ合う心地良さが、優しいタッチの絵で描かれています。

小学校中学年~大人向け

『100さいの森』

作/松岡達英(講談社)

東京の真中にある明治神宮の森。なぜ大都市にこんな大きな森があるのでしょうか?ヤマガラ達が森を案内してくれます。
「ここは100年前に人の手で作られた。」と、教えてくれたのはスダジイの木です…。
全国から寄贈された木が青年団の奉仕で植えられた人工の森は、その後、自然に生態系を紡いで成長していきました。
100年以上続く奇跡の森の物語。巻末の解説も必読です。
練馬区立図書館はたくさんの子どもの本に出会えます!
練馬区立図書館 こどもページ https://www.lib.nerima.tokyo.jp/kodomo/index.html

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